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日本画やDTMや日々の出来事を記していきます。
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横山大観と現代の私
今の日本画を始めたきっかっけって、3年前の旅行で行った島根県の足立美術館で見た横山大観の絵に感化されたからというのもあります。

絵に「感化」されたとは言いましたが、この言葉を使ってみると伝えたいことと意味が少し食い違う気がします。
感化というほど日本画を始めたきっかけにはなっていないのです。

ただ絵を見たとき、衝撃に打たれたといいますか……。雷に打たれたような、そんな明確な衝撃ではなかったのですが、心をくすぐる何かがあったのです。
「息を呑む」のとは違います。「息をつく」のほうがニュアンスが近いかもしれません。
その燻りが私の心の中で燃え上がることはありませんが、かといって消えることもなく、文字通り燻るように心の中にあり続けているのです。


以前、アトリエで好きな画家について聞かれ私は「横山大観」と答えました。
そのときに聞いた人は、また古い人の名前が出てきたな、と言いました。古典の人だと。

恥ずかしながら美術史の教養はなく、好きな画家でさえ生没年を知らないありさまです。なんとなく、江戸時代よりは後の人だということは知ってましたが。
なので古典の人だと言われて、大観の絵に日本の伝統美を感じてい私は、あぁそういう古い絵を描く人なのだなぁとそのときは思いました。

しかし今日のNHKのドキュメンタリーを見てそうではないのだと知りました。
むしろ時代の最先端を行く人だったのです。「画期的」とか「最新」などというものはいつの時代も万人に受け入れられるものではなく、どちらかと言えば風当たりの強いものです。伝統ある世界ではなおさらのことのでしょう。
むろん当時の最先端ですから、今となっては過去のできごとです。

でも横山大観の絵に過去の人では終わらせない、現代の感性にも訴えかける何かを感じたのは、伝統を重んじながらも時代の最先端を行き、その技が脈絡と今日の絵画に根付いているからなのだと思いました。

絵は写真で見るのもいいですが、生で見るのが一番だと思います。
大きさ、筆の跡、絵具の盛り上がり……そういったものを見て感じる。
大観の絵のレプリカを持っていますが、感じるならやっぱり生です。
埼玉から島根はかなり遠いのですが、できることならもう一度足立美術館に行きたいなぁ。

PAP_0197.JPG
    ↑足立美術館の庭園
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